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【動画制作の内製化支援】現状や課題・注意点を解説!香川拠点の映像制作会社KAZUFILMS

初めまして!!香川県を拠点に映像制作をしております動画クリエイターの岩崎と申します。

最近では、カメラやパソコンなどの撮影・編集機器が急速に発展し”ある程度”の動画であれば誰でも作成できる世の中になっています。

また、個人で活動する動画クリエイターの増加などにより、従来であれば100万円以上していた映像制作が、現在では30万円前後で制作できるようになっております。

そして、その流れを受けて多くなってきているのが「動画制作を内製化しよう」という動きです。

最新機器を活用し、経費を抑えた動画を制作するのはとても理にかなっており、悪いことでは無いと思います。

ただ、動画というものは良いも悪いも強い影響力を持っており、

使い方を誤ればマイナスイメージを与える結果

にもなりかねません。

そこで、この記事では動画制作を内製化しよう!という方々の支援として

動画制作の内製化の現状や課題・注意点

などを動画クリエイターの目線から説明していきますので参考にしてください。

動画制作の内製化にあたってご質問のある方はこちらからお問合せください。

近年ではSNSなどの動画を配信する媒体が急速に発展しており、それにともない活字離れが進んでいます。

例えば日常で何かを調べようと思った場合、従来であれば本を買うか、インターネット検索で画像と説明文が中心のウェブサイトを閲覧していたかもしれませんが、現在ではyoutubeの紹介動画を見る人がかなり増えていると思います。

では企業や物をPRする場合はどうでしょうか?

従来であれば、パンフレットやポスターが主流だったものが、現在ではデジタル化の流れと共に動画に変わっています。

ポスターなどの紙ベースの広告はそれ一枚に情報が全て込められており、非常に分かりやすく、ものによっては非常にインパクトもあります。

ただ、これに対して動画では、複数の情報を音やテロップなどの多彩な表現で伝えることができるので、他との差別化はもちろん、人の心を突き動かすような情報をも相手に伝えることができるのです。

僕個人としては、今後10年で画像ベースの広告の重要性が再認識される時代が来ると思っておりますが、いずれにしても現代の情報戦略において動画は欠かせないツールとなっていることは事実です。

動画制作内製化の現状と課題

冒頭でもお伝えしたように、現在はカメラなどの機器が飛躍的に進歩しており、スマートフォンでもプロ並みの映像を撮影することができる時代になっています。

編集技術においても優れたテンプレートや動画に色をつける(カラーグレーディング)が多く誕生しており、それらを撮影した動画に適用するだけで”プロっぽい”動画が作成できるのです。

そして、これらの流れから増えてきたのが、「できるだけ経費を抑えて動画制作を内製化しよう」という考えなのです。

SNSなどで企業紹介の動画を見ていても、「社員さん同士がスマホを使って撮影したんだろうなあ」と思われる動画が多数出回っており、CMレベルの動画ですら内製化で撮影したと思われる動画がたくさん出回っています。

では、プロから見てそれらの動画はどう評価されるのでしょうか?内製化された動画もピンからキリまであり、レベルの高い物であればプロ以上の作品があることも事実です。

ただ、お金をかけていない平均的な作品については

動画を見慣れていないユーザー層には通用するけれど、レベルの高いユーザー層には通用しない(見抜かれている)

と思います。(僕は偉そうなことを言える立場ではないので、あくまでも客観的な意見です)

つまり、”それなりの動画が制作できればいい”という企業であれば、お金をかけずに動画制作を内製化すれば良いのですが、ブランドイメージを保ちたい(高めたい)のであれば、

①ある程度お金をかけて良い動画を作れる部門を作る
②ある程度のお金をかけて外部に動画制作を委託する
③費用に余裕があれば大手に依頼する

のどれかを選択した方がいいと思います。

後述しますが、近年では能力のある個人動画クリエイターなどの台頭によって、映像制作業界の相場も崩れてきており、うまく探せば格安で質の良い動画を制作してくれる会社(個人)が見つかるかもしれません。

冒頭でも述べましたが、動画には強い力がありますので、下手な動画を発信してしまうと、企業のイメージすらダウンさせてしまう可能性があります。どんどん内製化が進む動画制作ですが、「内製化によっていかに質の良い動画を制作するか」が今後の課題となってくるでしょう。

動画制作内製化にかかる費用

先ほども述べましたが、現代ではスマホさえあればそこそこの動画が制作できます。

むしろ、ハイセンスなクリエイターが制作すればスマホだけで従来の映像会社ですら作れないような映像が制作できます。

ただ、それは能力のあるクリエイターが”限られた条件のもと作成した場合”です。

例えば、最近のスマホは高価なビデオカメラと比べてもそん色のないほどの高画質動画が撮れますが、少し暗い環境になると一気に画質が落ちますし、ポートレート機能などを使っても綺麗なボケは出せない(それっぽいボケをデジタル補正で作っているだけ)のです。

ですので、もしあなたが会社での動画制作内製化を検討している最中であり、部下に対して「スマホだけでも十分良い動画が撮れるだろ!」と伝えているのであれば、考えを少し改め直していただきたいと思います笑

それでは、ここからは動画の内製化について必要最低限の機材とその費用を僕の感覚でご説明したいと思います。

※この機材があれば誰でも良い動画が撮れると保証するわけではありません。

動画制作内製化に必要な機材と値段

ここからは動画制作の内製化に必要な機材と値段をご紹介していきますが、これはあくまでも機材だけの値段です。社員の教育費や資格取得(ドローンなど)記録媒体SDカード等の費用は想定外ですのでご了承ください。

・ミラーレスカメラ
(最低約10万円、おすすめ30万円前後)
レンズ取り外し可能なタイプです。フルサイズセンサーまでは必須ではありませんが、最低でもAPSCサイズのセンサーは欲しいところです。おすすめはSONYのZV -E10あたりのシリーズです。
なお、僕はSONYのα7IV(約30万円)を使用しています。

・単焦点レンズ
(最低8万円、おすすめ20万円前後)
必須ではないかもしれませんが、あえて単焦点レンズを入れさせてもらいました。単焦点レンズについては”ボケが作りやすいレンズ”であり、初心者でも簡単にバエる映像を撮影することができるので、必須アイテムとしました。また、ボケの作り方やF値の操作、望遠レンズとの差などを勉強することができるので、社員のスキルアップにも欠かせないアイテムだと思います。
僕のお気に入りはSONYのGマスターレンス25mm(約20万円)です。

・編集用パソコン
(最低約25万円、おすすめ50万円前後)
今後の映像は最低4K画質が主流になってきます。そして4K画質のデータを安定して行うには32G以上メモリーが欲しいところです。これに最低限のCPUとグラフィックボードなどを搭載したパソコンを選べば最低でも25万円くらいの費用はかかると思います。
僕が使用しているのはマックブックプロ64Gカスタム(約55万円)です。

・ジンバル
(最低約5万円おすすめ10万円前後)
カメラのブレを無くして撮影するために必須なアイテムです。これがあれば、比較的初心者でも綺麗な動画を撮影することができます。安価な物は1万円程度からありますが、バランスが悪く、重いカメラを載せればすぐにエラーが出るので、最低でも5万円前後の商品を選ぶと良いかもしれません。
僕が使用しているのはDJIのRONIN RS-Cプロ(約8万円)です。

・編集ソフト
(5千円、おすすめ月額3千円)
僕はあまり複雑なエフェクトを使わないスタイルなので編集ソフトも最低限の機能が備わっていれば良いと思っています。ですので、僕は以前使っていた5千円前後の買い切りソフトでも十分だと思います。ただ今後のスキルアップを想定しているのであればAdobeのプレミアプロクラスのソフト(月額約3千円)導入をおすすめします。
なお、僕はプレミアプロを使用しています。

・素材のサブスク
(月額約2千円、おすすめ月額5千円)
会社の動画を作るとなれば、素材の著作権問題は会社の存亡にも関わる重要な問題です。例えば著作権を侵害するようなBGMやロゴを使用した動画を制作してしまえば、会社イメージの低下はもちろん、多額の賠償金すら請求される可能性があります。よって、動画に使用するBGMやロゴなどの素材はきちんとお金を払って入手することを強くおすすめします。
なお、僕が使っているのはBGMのサブスクとしてArtlistというサイト、エフェクトなどの素材サブスクとしてMotion Elementsというサイトを契約しており、月額5千円くらいを支払っていますが、この2サイトがあれば大抵の動画は制作できます。
どちらか1つを選べと言われたら、簡易なBGMから素材まで揃っているMotion Elementsですね・・・。

以上が動画内製化に最低限必要な経費になりますが、金額を合計すると

10万円+8万円+25万円+5万円+5千円+3千円=

488,000円

となります。

データ保存用のSDカードやSSDなどの消耗品は別途必要になります。

余裕があるならこれは欲しい機材

以上に述べたのが、動画を作る上で最低限必要な機材ですが、僕が社員だったら、上司にお願いして次の機材を買ってもらうと思います笑

これらの機材はさらに動画のクオリティを上げるための必要機材です。

・望遠レンズ200から300mm
(5万円から20万円)

・ドローン(約10万円)

・照明(約5万円)

・三脚(約1万円)

・電動スライダー(約10万円)
安定したブレのない動画を撮影するための機材です。

動画制作内製化のメリット・デメリット

メリット

・動画制作費用が抑えられる
一番大きなメリットと言っても過言ではないのが経費削減の問題です。動画の内製化は専門業者に委託するのに比べれば確実に動画のクオリティは下がります。ただ、数十万とも言える動画制作費用を抑えることができるので、「クオリティはそこそこで良いからたくさん動画配信したい」という会社にとってはかなり大きなメリットだと思います。

・社員が会社の良さを再認識できる?
自社で動画制作を内製化するには、まず会社の良いところを探して撮影する必要があります。また、社員同士が笑顔でカメラを回し合う環境も整える必要があるので、社員全員が会社に向き合う機会になるかもしれません。

デメリット

・会社のブランド力(イメージ)が下がる可能性がある
動画の内製化は経費削減の一方、配信する動画のクオリティは確実に下がります。よって、本当に必要な部分においてクオリティの低い動画を配信してしまうとブランド力の低下やイメージダウンに繋がるおそれもあります。

・社員の負担が増える
十分な暇があり、動画制作に興味のある社員に動画制作を任せるなら、それなりに良い動画が仕上がる可能性がありますが、多忙な業務の片手間で無理やり動画制作を押し付けたとすれば、質の低い動画が仕上がるだけでなく、社員同士で動画制作の押し付け合いになり、職場がギクシャクする可能性もあると思います。

内製化で良い動画を作るには?

上の項目では、良い動画を作るために最低限必要な機材を紹介してきましたが、機材があったからといって良い動画が作成できるわけではありません。

内製化で良い動画を作るために必要なのは、機材にプラスして

・センスのいい社員を起用する

もしくは

・決まった映像の構成で撮影する

ことが必要だと思います。

これから詳しく説明します。

毎回決まった構成で映像を作成する

まず「毎回決まった構成で作成する」ということについてですが、これは

毎回同じアングル、同じライティング(照明)、同じ編集で動画を作成する

ということです。

例えば「飲食店の料理を紹介する動画」であれば、

決まった方向からカメラを向け、決まった方向からライトを当てて撮影する
決まった尺で決まったエフェクトとBGMで編集する

ようなイメージです。

初回の撮影に限ってはある程度動画に精通した人物に構成を依頼する必要があるかもしれませんが、この方法であれば、よっぽどでない限り毎回安定したクオリティの動画が作成できると思います。

センスのある社員でかつ動画を作成できる時間がある社員などそうそうにおりません。ですので、まずは決まった構成で動画を撮影し、徐々にクオリティを上げていけば良いのでは無いでしょうか?

センスの良い社員を起用する

同じ構成で動画撮影すれば、確かに同じクオリティの動画が作成できますが、会社によっては色々な場面の動画が必要となる場合も多いと思います。

もしそうであれば・・・・・

センスの良い社員を起用するしか道はないと思います笑

動画制作には少なからずセンスが必要ですし、センスのない人がどんなに頑張っても良いオリジナル動画を作ることはできません。(真似はできるかもしれませんが)

また、出来上がった動画をセンスの無い人がジャッジすれば”良い動画と悪い動画”の区別がつかないので、そのままセンスのない動画が世に流れてしまいます。

センスのレベルを図ることは困難ですし、そもそも”センスってなんだ?”という思われるかもしれませんが、動画を内製化し、良い動画を制作する上では、

自他ともにセンスが認められている社員さん

を準備し、動画制作を依頼するしか無いと思います。

外部委託で低コスト・高品質の動画を作るには?

これまで、内製化で良い動画を作る方法について述べてきましたが、いくつかのハードルがあることもご理解いただけたと思います。

つまり、

動画制作の頻度があまり多くない場合で、かつある程度のクオリティを確保したい場合

であれば、外部委託でコストを下げる方法を検討してみるのも良いかもしれません。

冒頭でも述べたように、現代では誰もがそれなりの動画を作れる時代になってきており、それは動画クリエイターの世界でも同様です。

最近では動画クリエイターと名乗る人物が数多く登場し、SNSなどで様々な動画を配信しています。

動画クリエイターと言ってもそのセンスは天と地ほどもありますが、低コストで良い動画を作れる若い動画クリエイターも(多くはいないかもしれませんが…)確実に存在しているのです。

映像制作業界でも価格破壊が起こっており、従来であれば地元の大きな映像制作会社に100万円で依頼していた動画であっても、いい動画クリエイターを探すことで3分の1から5分の1くらいの価格で動画制作をすることが十分に可能なのです。

なお、参考までに、僕の場合であれば、動画制作15万円から、CM制作30万円からご依頼を受け付けており、この金額は地元香川県では破格ですが、今後はもっと低い価格を提示する個人やフリーランスの動画クリエイターも出てくると思います。(※交通費宿泊費は別です)

自身の動画のクオリティを自分判断することは難しいですが、参考までに今まで制作した動画の一覧を掲載しておりますのでよければ見てください。

動画作品一覧

 

低コストで外部委託する際の注意点

上の項目で、「低下価格で良い動画を作れる動画クリエイターは存在する」と言いましたが、はっきり言ってそれほど多いわけでは無いと思います。

自分の映像はさておいて…汗 動画クリエイターを名乗っているけれど、とてもカッコ悪い映像しか作れない動画クリエイターがたくさんいることも事実です。

なお、これは動画クリエイター個人に限らず、僕のような映像制作会社とて例外ではありません。

動画クリエイターの中には人が作った動画をそれっぽく真似して作るだけの動画クリエイターも多く、決まった構成の撮影ならできるけれどオリジナリティが必要な撮影となると全く動けないクリエイターも数多く見てきました。

では、低価格で外部委託する際の注意点はなんでしょうか?

低下価格での委託で失敗しないため、以下の項目には気をつけていただければと思います。

・そのクリエイターの作品をできるだけ多く見る
自分がイメージする動画はあるのか、世界観・動画の色味は自分のイメージと合っているかを確認する。

・その作品が自身の力で制作したものなのかを調査する
動画クリエイターの中には自分の作品のように見せておきながら実は、「カメラや照明だけ担当しました」という人もおりますので、依頼する前には”本当にそのクリエイターの能力で作成できる動画なのか”を十分に確認しておいた方がいいと思います。

・そのクリエイターと対話して人物を知る
僕は40歳手前ですが、動画クリエイターには20代や10代の若者も多く、(若者批判ではありませんが)社会的に問題のある人もたくさんいると思います。例えば、若いアシスタントでは撮影の日に遅刻してきたり、撮影ルール・業務内容を守らない方も多く、現場で困ることも多々ありました。社会性に問題があっても優れた動画を撮れるクリエイターがいることも事実なのですが、取引となれば信用が第一なので、よく話をして人間性などをある程度理解した上で委託することも重要だと思います。


・見積りをはっきりさせる
動画業界において、費用が増額したというトラブルはあまり聞いたことがありませんが、(料金を支払わないクライアントの話はよく聞きます)どれくらいの費用でどれくらいの映像が撮れるのかは事前にきっちりと打ち合わせしておいた方がいいと思います。例えば、交通費宿泊費はどれくらいになるのかなど、後から膨らむ可能性のある金額はよく話し合っておきましょう。

最後に:【動画制作の内製化方法】現状や課題・注意点を解説!香川拠点の映像制作会社KAZUFILMS

いかがでしょうか。いかに技術が進歩し、動画制作が簡単になったからとは言え、最後はその動画を作る個人のセンスの問題になってきます。

動画編集にもAIは進出していますが、AIに人の心は理解できませんので(今のところ)本当に人の心を動かせる映像制作は人にしかできない領域だと思っています。

動画制作に答えはなく、結局最後は作り手と依頼者との間でいかに満足した契約ができるか、だと思いますが、僕はとにかく相手に感動を与え、心を動かすことができる動画制作を目指して日々頑張っております。

僕の映像制作にゴールはなく日々新しい映像を模索中です汗

最後になりますが、記事を最後まで読んでいただいてありがとうございます。

もしご機会があり、一緒にお仕事をができる日が来ればば幸いです。

映像制作会社KAZUFILMS

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